院長の健康講話・睡眠編

皆様こんにちは、院長の渡部です。
今回は睡眠についてのお話しです。

睡眠は人間の三大欲求(食欲、睡眠欲、性欲)の一つで、生物の生存に
関わる重要な欲求です。
その中でも睡眠は本能に基づく行為の一番強いものとされ、意図的に
数日間睡眠を奪われ続けると、脳や身体に異常を来たします。

しかし、現代社会においては意図的に睡眠を奪われているわけでは
ないのに、眠れないと悩んでいる方が多くいらっしゃいます。

先程もお伝えしたように、睡眠は本能によるもの。
本能なので、身体が必要とすれば自然と眠ります。

反対に、身体が眠りを必要としない時は眠れないものです。
例えば、昼寝を長時間した日や、昼間にほとんど動かず身体が
疲れていない時などがそうです。

眠れなければ、無理して眠らなくていいと思います。
「夜は眠らなければならない」という固定概念が、
逆に人を眠れなくさせているように思います。

遠足の日が晴れるようにと願ってみても、当日雨のこともあります。
眠れないのは天候と同じで、自分の努力ではどうにもならないこと。
そう割り切ってしまい、本能にお任せするのも一つの方法です。

また、「2時間おきに目覚めてしまい、寝た気がしない」という
訴えを聞くことも多いです。
睡眠と覚醒の周期は約2時間で、1時間45分の睡眠と15分の覚醒です。

寝た気がしないという方は15分の覚醒をよく覚えており、1時間45分の
睡眠を1~2分うとうとしただけと感じるため、寝た気がしません。
熟睡できる人は、15分の覚醒や夢を見たことなども忘れています。
つまり、覚えているか忘れているかの差ということになります。

そうはいっても、できれば毎晩スヤスヤ眠りたいですよね。

眠りやすくするには
①昼は身体を動かし、適度に身体を疲れさせる
②夜は頭と目を適度に疲れさせる
③寝床につく1時間前に入浴する
(身体が冷える時に安定して寝付けるため)
④体内時計が狂わないように、22~23時には就寝する
⑤朝は太陽の光を浴び、体内時計をリセットする
この5つを意識してみることをお薦めします。

注意していただきたいのは、②の目を疲れさせるため
だと思い、寝る直前までスマートフォンやPC、テレビの
明るい画面を見ないこと。

画面から出る光で脳が覚醒状態となり、体内時計も狂い
眠れなくなります。
また、眠れたとしても眠りが浅いなど、いわゆる質の悪い睡眠と
なってしまうことが予想されます。
就寝前には電子媒体ではなく、紙媒体のものを読むのがお薦めです。

それでもなかなか眠れないとおっしゃる方には、睡眠導入剤の内服も
一つの方法ですので、外来受診時にどうぞご相談下さい。

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いかがでしたか?以上、院長の健康講話でした。

院長はこの話をよく患者様にしているため、職員である私も
何度も耳にする話です。
寝付きのよさが自慢の私ですが、たまに眠れないことがあります。
そんな時は普段なら数ページ読んだだけで寝てしまい、全く進まない
読書が思う存分できると開き直り、本を読むようにしています。

結果、知らない間に眠っており、どこまで読んだのか分からない本が
ベッドの下に落ちている・・・という少し切ない朝を迎えます。

「努力して眠ることを諦める」

高度に進化した人間の脳にとって、本能に身を委ねることは
簡単なようで難しいことですが、そう思うだけでも眠れない
焦りから解放され、気持ちが楽になるように思います。