感情労働

先週、新居浜の在宅医療連携セミナーに参加してきました。

この日はアスク・ヒューマン・ケア研修相談センター所長
水澤都加佐先生による「感情労働者のメンタルヘルス」
についての講演でした。

この「感情労働者」という言葉が妙に心を揺さぶり、出席をとても
楽しみに当日を迎え、実際の講演も大変勉強になるものでした。


医療や福祉の現場で働く私たちは、物や機械ではなく、言葉や感情
を持った人を、それぞれの専門職の立場から支援をしていきます。

水澤先生は、医療現場においては、相手が悩みや問題を抱えた人で
あることが多く、頭脳や肉体以上に感情を酷使して働いている。
感情労働とは、時に自分の本音や感情を押し殺すことが求められ、
心のエネルギーを大量に消費する。
そのため、エネルギーを補給し続けなければ、燃え尽きてしまう。
燃え尽きないためには、セルフケアによりエネルギーを常に蓄えて
おくことが大切だとおっしゃっていました。

確かに、病気やこの先の治療、医療費について不安のある患者様や、
介護についてのお悩みを抱えたご家族と共に悩み、一緒に解決策を
探していく作業はエネルギーが必要です。

誰かを支えるには、まず自分自身が幸せであること。
という言葉をよく耳にしますが、
仕事に夢中になる程に、自分自身のケアが後回しになるのも事実。

セルフケアとは、自分の中でバランスをうまくとりながら
自己と他者、仕事とプライベート、疲労と休息などの境界線を
うまく引いていくことのように思います。

慌てて自分の趣味は何だったかな?と考え始める時点で
私はまだまだ仕事とプライベートの境界線が曖昧なのですが…

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感情労働は確かに心のエネルギーを必要としますが、
反対に患者様やご家族からエネルギーをいただく機会も
たくさんあります。

この世に数ある仕事の中から感情労働の仕事を選んだのは、
エネルギーを消費することより、いただくエネルギーに
魅力を感じたからなのかもしれません。

そんなことを思いながら、感情豊かに今週も仕事に励みます。